日本の「男性的」能楽界に女性が参入着物姿の柏崎真由子さんが、小声でセリフを言い、邪悪な蛇に変身する。柏崎さんは先週末、東京の国立能楽堂で、裏切られた女性の復讐を描いた有名な作品『道成寺』の主役を演じた。何層にも重ねられた衣装と精巧な手作りの面を使う能は、現存する最も古い演劇形式のひとつであり、その起源は8世紀にまで遡る。歌舞伎や相撲とは異なり、能は100年以上前から男女を問わず演じられるようになった。しかし、能楽界で女性の存在は未だ珍しく、父親から息子への芸の継承が根幹をなす世界である。能楽師協会に登録されている1,039人の能楽師のうち、女性はわずか15%しかいない。土曜日の公演に足を運んだ観客の家田和明さん(40)は、「とても興味深く、興奮した。これが能の未来かもしれない。」と熱く語った。詳細↓