F35A墜落1週間、機体捜索難航 欠陥指摘も関係不明
航空自衛隊三沢基地(青森県)所属の最新鋭ステルス戦闘機F35Aが墜落して16日で1週間が過ぎた。防衛省は、操縦していた男性3等空佐(41)と機体の捜索を続けているが、難航している。
墜落機は過去2回、緊急着陸したことが明らかになっている。防衛省は16日、三沢に所属するほかの4機のF35Aも、2018年4月~19年1月に計5度、操縦系統や燃料系統などの不具合で緊急着陸していたことを明らかにした。部品の交換などで対応したという。
F35は、海兵隊仕様のB型が15年に、空軍仕様のA型が16年に実戦配備が可能となった。しかし米政府監査院は18年6月の報告書で、海軍のC型を加えた計3タイプについて、計966件の欠陥があると指摘。操縦者が酸欠症状を訴えたケースが17年5~8月に6件あったと言及した。
一連の欠陥と墜落との関係は、現時点では不明だ。防衛省は「米軍は、飛行を続けながら改善する方針で、安全性に影響のある課題がないことを米側に確認した」と説明する。ただ、指摘のあった欠陥の詳細が全て開示されているわけではない。
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