冷静さを保ち、エアコンを切る。日本の省エネは欧州の模範ロシアのガス削減によるエネルギー不足に備える欧州にとって、10年前に起きた日本のエネルギー危機は、照明を落としたり階段を使ったりするなど、家庭や企業にとって生き残るための教訓を与えてくれる。
福島第一原子力発電所のメルトダウンを引き起こした2011年3月の地震と津波の後、省エネもしくは「節電」が日本の国家プロジェクトとなった。ショッピングセンターではエスカレーターが停止され、工場では組み立てラインの工期が短縮され、点滅する光や騒々しい音を出すマシンで有名なパチンコ店は一時的に閉鎖された。
日本エネルギー経済研究所の田中浩一郎氏は、当時、多くの日本人が「何かしなければ、そうしないと大変なことになる」と考えていたと回想する。
「欧州は配電網でつながっているので、どこかに最後の手段があるという感覚が残っているのかもしれません」と田中氏は語った。「ここ日本ではそんな余裕はありません。自分たちしかいないのです」
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arabnews