最も稼ぐユーチューバー 1・3位は8歳と5歳、年収20億円以上
アナスタシア・ラジンスカヤは、メディア界のスターとしては異色の存在だ。ロシア南部で生まれ、脳性小児麻痺を患っていたことから、生涯言葉を話せないだろうと医師から宣告された。両親は娘の治療と成長を記録して友人や親族と共有するため、ユーチューブに動画を投稿し始めた。
内容は典型的なキッズ動画で、お父さんとお出かけしたり、エア遊具の城に乗って飛び跳ねたり、飼い猫と遊んだりといったもの。動画はすぐに世界中からフォロワーを集めるようになった。最大のヒットとなったのは2018年の動画で、父親のユリと共に子ども動物園を訪れ、子どもたちの間で大人気の曲「ベイビー・シャーク」を踊るシーンなどが含まれる。この動画は再生回数が7億6700万回を超え、アナスタシアの年収を1800万ドル(約20億円)へと押し上げた。これは5歳児にしては大きな偉業だが、それでも8歳のライアン・カジには及ばない。ライアンは2600万ドル(約28億円)を稼ぎ、今年のランキングで首位に立った。“先輩”インフルエンサーであるライアンは、カメラの前でプレゼントを開けてそれにコメントする「アンボクシング」というジャンルで有名となった。
ピュー研究所が今年実施した調査によると、子どもが登場する動画は他の動画と比べ平均で3倍多く再生される。また同研究所による別のアンケート調査では、11歳以下の子どもを持つ親の81%が自分の子どもにユーチューブを見せていると回答した。
ユーチューブには高尚なコンテンツも投稿されているが、そうした動画は高収入につながらない。
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