デジタルファースト~取り残される人々インターネット通販で発注した商品が勝手に定期購入になっていたり、解約手順が複雑だったりといった被害が相次いでいる。要因の一つが消費者を混乱させ、不利な決定をさせるよう仕組んだウェブやアプリのデザイン「ダークパターン」だ。デジタル機器に不慣れな高齢者が狙い撃ちされる例も目立つ。詳細↓ダークパターン主にウェブサイトなどで、ユーザーを騙すために慎重に作られたユーザインタフェースのこと。認知バイアスを利用して、ユーザーが思っているよりも多くの時間やお金を使わせる。または注意を払うように設計されている。 例としては、購入時に保険に入会させたり、何かを定期購入させるなどの特定の行動をユーザーに促すものがある。また、「『購入ボタン』よりも『定期購入ボタン』の方が目立つ配色や大きさになっている」や「登録は簡単なのに退会が非常に面倒である」などの例もある。特に悪質なものが多いとされる例の1つは、利益が関わるショッピングサイトなどで、有名なウェブサイトほどダークパターンを利用しやすい傾向がある。おとり商法
おとり商法は、販売する気がない商品を無料もしくは安価で提示して、売り切れ等で販売できないことを説明した後、宣伝されたものと同様の製品を購入するよう仕向ける。比較を困難にする
他の商品との比較で機能と価格などの説明を難しくして、重要な欠点などの情報を見逃しやすくする。羞恥心に働き掛ける
感情的になる情報(この価格で買わない・情報に乗り遅れるのは愚か者だ。など)を提示して、正常な判断ができないようにする。偽装広告
実際とは異なる商品ページに転送する広告を表示する。強制開示
ユーザーがサービス上必要の無い、クレジットカード情報や住所、電話番号等の個人情報を要求されたり、SNSなどの情報を公開する設定にさせる。ゴキブリ捕獲トラップ
入るのは簡単だが出るのは難しいという特徴のダークパターン。 例としては、購読者がオプトアウトまたはキャンセル要求を印刷して郵送することが必要なビジネスモデル。こっそり買い物かごに入れる
なにかの購入の際に、いつの間にか一緒に別の商品やサービスを購入したことになる。隠されたサブスクリプション方式
無料期間が終了すると自動的に有料サービスとして請求されるか、期間以内に解約していないと有料になる。隠れたコスト
支払い手順の最終ステップに進んだ段階で予想外の追加料金(送料、税金など)がいきなり表示される。偽のカウントダウン
「希少性バイアス」を利用してユーザーを焦らせることを目的としており、「あと1時間でセールが終了する」などの嘘のカウントダウンを表示することでユーザーに商品の購入などを促す。事前選択
勝手に定期購入が選択されている。