「もう人生を続けたくない」 104歳の豪科学者がスイスで自死
オーストラリアの環境・植物学者デイビッド・グドールさん(104)が10日、スイスの医療機関で自らの命を絶った。
グドールさんは10日の午後12時半(現地時間)、バーゼルの自殺ほう助機関「ライフサークル」で鎮静催眠薬ネンブタールの注入によって「安らかに」亡くなった。
グドールさんは末期症状を抱えていたわけではなかったが、生活の質が低下していたことから、自死の決断をしたと語っていた。
オーストラリアではビクトリア州でのみ自殺ほう助が認められているが、対象者は末期患者に限られる。
グドールさんは、自死のためにオーストラリアを離れることが嫌だったという。
必要となる煩雑な書類手続きにグッドールさんは目に見えていらだっていた。彼の最後の言葉は「ひどく長くかかるな!」だったという。
同氏は家族に囲まれながら「私の人生はこの1年ほど好ましくないものだったので、それを終わらせられるのは幸せだ」と語った。
「今回さかんに注目されたことで、私が望む高齢者のための安楽死の実現を助けると思う」「私ほどの年齢の人や、それより若い人は(中略)正しいときに死を選ぶ自由を求めている」
同氏はフランスで親族と会った後、7日にバーゼルに到着。最期の1日は3人の孫と共に、バーゼル大学の植物園を散策した。
グドールさんの最期の晩餐は、好物のフィッシュアンドチップスとチーズケーキだった。息を引き取る際には、ベートーベン交響曲第9番の「歓喜の歌」が流された。
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