フィリピン人家政婦、サウジで漂白剤飲まされ「深刻な状態」
フィリピン外務省は16日、サウジアラビアで家政婦として働いていたフィリピン人女性が、雇用主にむりやり家庭用漂白剤を飲まされ、病院で手当てを受けていることを明らかにした。
同省の声明によると、家政婦のアグネス・マンシーラさんは今月2日、意識のない状態で南部ジザンの病院に救急搬送され、手術を受けた。
マンシーラさんは2016年からサウジアラビアで働いていたが、「女雇用主から繰り返し虐待されていた」という。声明はサウジ西部ジッダのフィリピン領事、エドガー・バダホス氏の発言として、「雇用主は給料の支払いも怠っていた」ことも明らかにした。
激怒したフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は、アラブ人らは雇ったフィリピン人女性らを日常的に乱暴し、毎日21時間働かせ、残飯を食べさせていると非難し、自国民に就労を目的としたクウェートへの渡航を禁じた。現在200万人以上のフィリピン人が中東で就労している。
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