強面の中国報道官が日本語ツイートコロナウイルスがもたらした「漢詩」の交流 「憂いのない春を一緒に」日本のみなさん、一緒に頑張りましょう」。日本に対して厳しい姿勢を取ることが多かった中国外交部(外務省)の華春瑩(フア・ツンイン)報道官が、ツイートした日本語の投稿が話題になりました。華春瑩報道官は、かつて厳しい顔がトレードマークでした。パンダの「香香」(シャンシャン)を日本の外務省の杉山(ShanShan)事務次官と勘違いした時、笑ってしまったことがニュースになるほど、いつも緊張感あふれる会見を取り仕切っています。「救いを待つ人がいれば、それを助けたいという思いは同じです。同じ試練に立ち向かう日本(韓国)の皆さん、中国からの気持ちをお受け取りください。共同加油!一緒に頑張りましょう!」日本語のツイートには「救患若一、所憂同也」という漢文の一節が入りました。春秋時代の書物と伝えられる『鄧析子・無厚篇』の一節です。同じ書物にある「同舟渡海、中流遇風」という前文と合わせると、「同じ船に乗り、海を渡り、途中で風浪に遭い、みんな同じことを心配しているため、助け合い協力して困難を乗り越える」という意味になります。この漢文が選ばれた背景には、日本から中国へ届けられた支援物資に書かれていた漢詩を受けたものと思われます。支援物資には「山川異域、風月同天」(私たちが暮らしている場所、山や川などが違いますが、同じ風を受け、同じ月を見て生きています)と書かれていました。このような両国の交流を受け、中国のSNSでは、「われわれも漢文や漢詩をもっと勉強しないと」という声が上がっています。漢文や漢詩を通したやりとりは、新型コロナウイルスがもたらした意外な「副作用」としてお互いの結びつきを強めているようです。詳細↓
“救患若一,所忧同也”
救いを待つ人がいれば、それを助けたいという思いは中日両国ともに同じです。
同じ試練に立ち向かう日本の皆さん、中国からの気持ちをお受け取りください。
共同加油!一緒に頑張りましょう! pic.twitter.com/vTgQFnnnt3— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) March 1, 2020
“雾尽风暖,樱花将灿”
吹く風に温かさ知り花近し憂いのない春を一緒に迎えましょう! pic.twitter.com/phR01NSliB
— Hua Chunying 华春莹 (@SpokespersonCHN) March 8, 2020