火の粉散らす世界遺産=住民ぼうぜん「涙止まらない」-首里城炎上
沖縄県民にとって掛け替えのない存在である世界遺産・首里城の正殿などが31日全焼した。
近くに住む大学院生の坂元蘭さん(24)は、「サイレンの音で気付いて眺めていたら、30分後に突然煙が上がって、大変なことだと思った」と振り返る。
様子を見に来た会社員の女性(50)は「午前2時半ごろサイレンの数の多さに気付いた。首里城は絶景で、あって当たり前のものだったので、あまりに衝撃が大きすぎて、涙が止まらない」とうつむいた。
首里城の改修工事を請け負っていたという漆職人の諸見由則さん(59)は「十数年かけて外壁などに漆を塗り終わったと思ったら、全部焼けてしまった。せっかくきれいにしたのに、また一からやり直しだ」と肩を落とした。
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