寒空の下、ホームレスの5歳児がひとり炊き出しを食べる姿に人々が涙(アイルランド)
このほどアイルランドでSNSに投稿された写真が多くの人の涙を誘っている。寒空の下で路上に段ボールを敷いた上に座り、ひとり炊き出しを食べるホームレスの男児の姿は先進国アイルランドの深刻な子どもの貧困化を浮き彫りにした。
今月15日に街で行った炊き出しには多くのホームレスの人達が集まったが、その中に5歳ほどと見られる男児の姿があった。
男児はボランティアからその日の炊き出しであるカルボナーラをもらうと、気温が4度と寒い夜空の下、路上に敷かれていた段ボールに座ってひとりで食事を始めた。
男児は現在、調理器具が備え付けられていない緊急避難用施設で暮らしており、学校が終わると時々炊き出しの場所まで来てひとりで夕食をとっているとのことだ。
ボランティアスタッフらはこの男児を仮の名で「サム」と呼んでいる。
今年3月の調査でアイルランドでは緊急避難用施設で暮らす子供が3821人もいるという。多くの人がこのような現状に十分な対策を取らない政府に対して「国の不名誉だ」と嘆いている。
ちなみに日本では厚生労働省の2015年の調査によると、子どもの貧困率が13.9パーセントと7人に1人の子どもが貧困であり、さらにひとり親家庭の貧困率は50.8パーセントと先進国の中でも最悪なレベルであることが判明している。
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