「日本の子供向けの公園が、危険極まりなくて素晴らしい♡」

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【子供に遊ぶ権利を】たき火、ノコギリ、木のぼりもできる最高の公園『羽根木プレーパーク』を世田谷区民が守り続ける理由
『プレーパーク』をご存知だろうか?公園内へ一歩入ると子供たちが木に登り、屋根ほどもある高さの遊具にぶら下がっている。それは仮に落下した場合、怪我する可能性がある高さだ。さらに奥ではたき火をし、ノコギリで木材を切る子の姿も見られる。
偶然ここを訪れた私はとっさに「いいのかコレ?」と思った。しかし次の瞬間、自分も幼いころ同じようにして遊んでいたことを思い出す。何かあるとすぐに管理者や保護者の責任が問われる現代。当然のことなのかもしれないが、それを恐れるあまり「とにかく禁止しておく」風潮に慣れ過ぎていたのではないか。
裸足で駆け回る子供なんて今や田舎でも少なくなった。自然からかけ離れたイメージの「東京子育て」……ましてここは世田谷区である。

世田谷区にある羽根木公園の一角が『羽根木プレーパーク』である。みればスタッフとおぼしき方の姿がある。ボランティア?
ここではボランティアからなる世話人と、お給料をもらって働く「プレーワーカー」がスタッフとして駐在しているのだという。
「子供が遊ぶ権利」を守ろうという趣旨のもと地域住民の会が発足し、現在は世田谷区がNPO団体に委託するかたちで公園を運営している。

──最近はどこも火を使うことが禁止されていて、花火をするのもひと苦労ですよね。ここではどうしてたき火が可能なんですか?

「ここができた40年前はダメだったんです。でも子供の遊びにたき火は欠かせないものなので……しばらくは消防署へ毎日通いました。時間をかけて活動と状況を見てもらい、今は世田谷区と消防署からも許可していただいている感じです」

──木のぼりとか、ノコギリについてはどうですか?

「基本的に親がついていますし、小さい子は大きい子の背中を見て遊びますから。自然と「大きくなってから登ろう」というふうになりますね。3000平米の広さがあるのでうっかり小さい子が親から離れることもありますが、他の子が「あそこで泣いてるよ」と教えに来てくれたりします」

1億総批評家といわれる現代である。ネットニュースなど眺めていると、世の中は理不尽なクレームと揚げ足取りに溢れているように感じる。私が最初に「いいのかコレ?」と思った理由は、この公園がそういった輩の攻撃の対象になってしまいそうに見えたからだ。
ハッキリいうと、例えば「ここで木のぼりをしたら子供が怪我をした。責任者を出せ。賠償金を払え」と言い出す親がいるのではないかと思ったのである。そんな奴にここを潰されるようでは我が国に未来はないぞ……と勝手に憤っていたワケだ。
しかしお2人の話を聞いて、世の中そんなに捨てたもんではないようだと知った。綺麗に整備された公園がいい人はそっちへ行けばいいのだし、どちらが正しいということでは決してない。

・でも……来ないで
「ここへ通うために産もうかしら」と本気で考えるほどの素敵空間だった羽根木プレーパーク。しかし世話人のお2人は少し困った顔をして「記事に“来てくれ”と書かないでほしい」と言うのだ。
ここは地域の子が日常的に集える大切な場所である。ボランティアが主体となって運営しているため慢性的な人手不足だ。遊園地感覚で休日に区外からドッと人が来ると対応し切れないというのが理由。
しかしご安心いただきたい。先に述べたように、都内には100カ所近くの『冒険遊び場』が存在している。
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