新潟ロシア村新潟県北蒲原郡笹神村(現:阿賀野市笹神地区)にかつて存在したテーマパーク。
1993年、ロシアとの文化交流を目的に県内初のテーマパークとして開園。新潟中央銀行頭取であった大森龍太郎が主導した3大融資プロジェクト・ゴールデンリング構想の一つ(他の2つは「柏崎トルコ文化村」と「富士ガリバー王国」)として、同行の実質的なファミリー企業である「株式会社新潟ロシア村」により開業した。
開園当初は大きな話題となったが、入場者数は開園当初から伸び悩んでいた。客への訴求力が低く、リピーターを獲得できなかったことも大きい。新潟中央銀行からロシア村に対して30億円を超える融資が行われた件については、銀行の旧経営陣が商法の特別背任容疑で起訴され、裁判が行われている。2003年、一審では旧経営陣に有罪の判決が下されている。
閉園以降、施設内外の引き払いの処理が行われなかったために敷地内には開園当時の展示物や備品が放置されたままとなり、周囲に人家等がないこともあって警備体制に不備が多く、敷地内に人が無断侵入して施設内を荒らす事件が相次ぎ、施設の荒廃が進んだ。年月が経つにつれ各施設は風雪による劣化が進んで廃墟と化してゆき、2009年には不審火によってホテル棟が全焼する火災が発生している。
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