【留学生】東京福祉大、「ゼロ」と申告も実は1400名が行方不明。

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【現場から、】「消えた留学生」、東京福祉大「所在不明0人」と報告
3年間でおよそ1400人の留学生が所在不明となっている東京福祉大学の問題です。柴山文科大臣は国会で大学側が2017年度分について、「所在不明者は0人」と文科省に報告していたと明らかにしました。

「過去3年間で1300人以上の留学生が、全部研究生ですけれども、行方知れずです。即刻調査を指示していただきたい」(立憲民主党 石橋通宏議員)

野党側の質問に対し、柴山文部科学大臣は驚くべき事実を明らかにしました。

「平成29年度については今委員から出された資料とは異なり、退学者数193名、除籍者495名、所在不明者0名の計688名と報告を受けていた」(柴山昌彦文科相)
「文部科学省・法務省双方で把握している情報について情報共有を行い、早急に実地調査を行って参ります」(柴山昌彦文科相)

こうした中、東京福祉大学の元職員の男性がJNNの取材に応じ、「日本語が全くできない学生も受け入れていた」などと実態を証言しました。

「ひらがなも書けないし、読めない。簡単な単語も分からないという学生もいる。日本語ができない学生の方が、所在不明になっているイメージ」(東京福祉大の元職員)

所在不明となっているのは学部生になる準備などを目的とした「研究生」と呼ばれる非正規の留学生です。選考は書類と面接だけと、ハードルは低く設定され、大学側も「合格率は90%以上」と認めています。募集要項の条件には日本語の日常会話が理解できることなどがあげられていますが、別の現役職員からも・・・

「日本語学校での成績が悪く、進学できずに帰国するしかないような人たちも、研究生として受け入れている」(東京福祉大学現役職員)

JNNが探し出した、所在不明とされている元研究生たちも・・・

「入るのも簡単、テストも簡単だし。自分の国名とか会話を書いて(テストは)できた」(所在不明とされるモンゴル人)

Q.どうして東京福祉大学を選んだ?
「どこも行けなかったから」(所在不明とされるネパール人)

研究生は、正規の留学生と違い、定員の制限がありません。東京福祉大学は2016年度から募集を始め、これまでの3年間に正規の留学生の6倍を超えるおよそ5700人が入学。早稲田大学と比べると、研究生の占める割合が異常に高いことがわかります。
一方で、研究生の受け入れを開始して3年間で学費収入はおよそ12億円増加しました。外国人労働者の救済にあたってきた弁護士は、収入をあげるために受け入れを拡大させた結果といえ、制度の穴が浮き彫りになったと批判します。
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