カナダで大麻解禁、先進国初 外務省は邦人に注意喚起「手を出さないで」カナダは、先進国として初めて嗜好品としての大麻の販売と利用を合法化した。10月17日に解禁され、全土の大麻販売店が開店。店頭には、大麻を購入する人たちが一斉に列をなした。
21歳以上の成人はライセンスを取得した販売店で大麻を購入できるようになり、30gまでの大麻の所持が認められる。さらに世帯当たり4株までの大麻の栽培が認められる。
カナダでは、医療目的での大麻使用は2001年に合法化された。嗜好用としての大麻の合法化は、カナダのジャスティン・トルドー首相が2015年の総選挙で掲げた公約の一つだった。
犯罪組織への資金源を断絶し、非合法で使用されていた大麻の栽培、流通、販売を規制下に置くことが目的という。トルドー首相自身も、かつて大麻を数回使ったことがあると認めていた。
嗜好用大麻の合法化は、先進7カ国(G7)の中では初めて。世界ではウルグアイに次いで2番目となる。隣国アメリカでは、首都ワシントンやカリフォルニア州、コロラド州などの9州で合法化されている。
未成年者の大麻使用を防ぐ効果などが見込まれる一方で、健康被害への懸念も根強い。大麻の使用をきっかけに依存性が高い薬物に手を出してしまうケースもあり、医療専門家などから強い反発も出ていた。
日本では大麻取締法で、大麻の所持や購入を含む譲渡が違法とされ、処罰対象となっている。
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