「寄せ書き日の丸」返還 米から故郷へ生きた証し旧日本陸軍兵士の遺品がこの夏、日米和解を掲げる米国の団体を通じて遺族のもとへ戻った。ニューギニア戦線で命を落とした阿部正元さん=横浜市保土ケ谷区出身=の「寄せ書き日の丸」と呼ばれる日章旗で、旗の返還は一昨年に続いて2回目となる。70年余の時を経て帰郷した二つの生きた証しに、おいの阿部久さん(80)は「奇跡のようだ」と感慨に浸りつつ、反戦への思いをあらためて強くしている。「みんな『頑張ってこいよ、生きて帰ってこいよ』という思いで書いていたんだろうな。叔父はこの人たちを思って大事にしていたのだろう。よくこんなきれいな状態でアメリカの人たちも取って置いてくれた。ありがたい」久さんはそう感謝し、かすかながらも覚えている叔父に思いをはせた。詳細↓