“いまさら”でも言う! 東京五輪後、世界は日本を「ガッカリな国」と見る!経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、東京五輪終了後、世界は日本をどう評価するのか推測する。緊急事態宣言下での五輪の強行開催に、いまだ違和感を抱いている人々は多い。五輪のためには感染拡大=国民の犠牲も仕方ないと言わんばかりの菅政権の姿勢は、無謀にも太平洋戦争に突入した日本を彷彿(ほうふつ)とさせる。アメリカと戦えば敗北するという戦力分析を無視して開戦し、大きな惨禍を招いた。東京五輪もこれと似ている。専門家の警告を無視して開催を強行し、感染拡大や飲食業者などへの自粛要請で、国民の命や生活を危険に陥れるような犠牲を強いている。安倍晋三前首相が五輪に反対する人々を「反日的」だとレッテル貼りをしたことも、戦時中の「非国民」という言葉を連想させる。そして、五輪という大イベントが始まってしまえば政府への異論が鳴りを潜めてしまう国民性も戦時中から大して変わっていない。21世紀の日本がはるか昔の戦時中と同じような振る舞いをしていることに、私は大きな違和感を覚える。メダル数が過去最多でも、この五輪は日本の停滞を世界に印象づけることになる。ただ、それが、日本国民に自国の危機を知らせることになれば、不幸中の幸いというべきなのかもしれない。詳細↓