宗教は幸せの秘訣ではない…調査の結果、無神論者も信仰者と同等の”幸せを感じている”ことがわかった。これによって、”信仰を持つ人ほど幸せや充足感を感じている”という一般的な常識がくつがえされたことになる。これはケルン大学のJournal of Happiness Studiesによる、100カ国、40万人を対象として実施された幸福度調査の結果による見解だ。回答者を信仰の有無で4つのカテゴリーに分け、それぞれの”人生に対する幸福度”を調べた。一方で、「信仰心の薄い人は、人生の満足度が低い」という結果も出た。ただしこの場合も、あくまでも”神への確固たる信仰を持つ人”と比べた場合の結果だ。研究者たちによれば、”確固たる神への信仰”そのものが、心の満足につながる可能性が高いという。また、宗教と幸福度の関連性についての考え方は国家によって大きく異なり、宗教色の強い国では無神論者の満足度は低く、無神論者の比率が高い国では評価が逆に向上するという。