「日本国民、すでに首相の要請に耳を貸していない模様」

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伝家の宝刀さび付いた・「場当たり的」批判も…後手に回った宣言発令
「また宣言の延長か、と失望する方も多いかと思う。しかし、私たちは必ず近い将来、この局面を乗り越えていく」。7日の記者会見で、菅首相は国民にそう呼びかけると、「引き続き負担をおかけする皆様に深くおわびを申し上げる」と陳謝した。
今回の宣言延長に伴い、政府は飲食店への酒の持ち込みや、野外での飲酒により厳しく対応する。新たに打てる手も限られ、発令期限の月末までに変異ウイルスを封じ込められる保証はない。
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「もう酒出すしか」借金500万円超、返済開始直前の宣言延長
「11日までの辛抱だと思って耐えてきたのに」。東京・新橋で45年続くそば屋を営む男性(73)は、宣言延長にため息をついた。
東京都の要請を受け、午後8時までの営業として、酒類の提供もやめた。山菜の天ぷらやぜんまいの田舎煮など旬の料理と日本酒や焼酎を楽しんでもらっているが、客足は今回の宣言前より半減した。周りの店で飲んでから「締めの一杯」にそばを食べに来る客もほとんどいなくなった。
都からもらえる協力金は1日あたり5万円ほどになりそうだが、人件費や家賃をまかなえそうもない。これまでの休業や時短営業でできた借金は500万円超。5月末から返済が始まるが、都からの協力金の振り込みは間に合いそうもなく、資金繰りのあてはない。「月末の支払いや返済のための現金がない。いよいよとなったら酒を出すしかないかもしれない……」と頭を抱えた。
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