カズオ・イシグロ氏、若い作家の自主検閲を懸念 「ネットでの攻撃を恐れている」若い作家はインターネットでの攻撃や全否定を恐れ、自主検閲しているのではないか。日本生まれの著名な英作家サー・カズオ・イシグロ(66)が懸念を示した。2017年にノーベル文学賞を受賞しているサー・カズオは、インターネットなどで世間に広がる攻撃的で否定的な空気を恐れる、「恐れの風潮」の中で、書きたいことを書かない人がいると警鐘を鳴らした。若い作家たちについて、「オンラインで正体不明の暴徒にリンチされ、人生を台無しにされる」ことを懸念しているのかもしれないと述べた。イシグロ氏はまた、地位が確立されていない作家が、特定の視点から書くことや身近に存在しないような人物を登場させることを避け、自主検閲をしているように思うと懸念を表明。「危険な状況だと思う」と話した。最近ではソーシャルメディアなどで、言論の自由をめぐる多数の議論が相次いでいる。作家の中には「全否定」されたり、著書のボイコットを呼びかけられたりする人も出ている。標的となった著名作家には、J・K・ローリング氏やジュリー・バーチル氏、ジャニーン・カミンズ氏らがいる。詳細↓