迷惑行為晒す「道路族マップ」管理人の言い分 登録殺到するサイトは「不寛容」の象徴なのか
路上で遊ぶ子どもたちや、それを放置して井戸端会議に高じる保護者たち。俗に「道路族」と呼ばれる人々が出没するエリアを共有するネット上の地図「道路族マップ」に賛否の声が上がっている。道路で遊ぶことは「迷惑」なのか。マップに登録する人が「不寛容」なのだろうか。
道路族マップ自体が作られたのは2006年だが、注目が急激に高まったのは昨年3月頃のこと。新型コロナウイルスで学校が休校となり、行き場を失った子どもたちが路上に出て、在宅ワークの大人たちとのトラブルの火種となったのだ。
同地図は利用者が地図上に道路族の出没情報を投稿する仕組みだが、運営する40代男性によれば、2016年のサイト開設から最初の1年は、登録件数は600件ほどだったが、2020年3月には3000件に。その後、5月に4000件、6月に5000件と急増したという。
2021年2月現在の登録件数は、6000件ほど。地図上の登録ポイントをクリックすると、「子どもの声がうるさい」「ボール遊びをしている」「道路に落書き」と言った登録内容が表示される。
管理人はもともと道路族“被害者”だ。
フリーランスのため12年前から自宅で仕事をしていたが、以前住んでいた自宅前で、エアコンの室外機の上に登って遊ぶ、サッカーボールを家の壁に向かって蹴る、石を投げ合う、金属バットと軟式ボールで野球する、敷地内に入ったバドミントンのシャトルを無断で取り鉢植えを壊す、車にボールの跡や傷を付けるといった行為が重なり、ストレスで仕事ができる状態ではなくなった。
お願いや注意を繰り返すと、車にほぼ毎日唾液のようなものを付けたり、ネズミの死骸を玄関前に置いたりといった嫌がらせを受けたという。
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