「エスカレーターは歩かない」条例案を県議会に提出へ…可決なら全国初エスカレーターでは追い越しをせず、止まって乗って――。埼玉県議会自民党県議団が、そんな内容の条例の成立を目指している。エスカレーターでの転倒や転落事故を防ごうと、利用者に歩いたり走ったりせず、止まった状態で乗るよう努力義務を課すことが柱で、可決されれば全国初となる。知事には施策の実効性を持たせるため、事業者への指導や助言のほか、条例に違反した事業者への勧告や公表などの権限も設ける方向だ。日本エレベーター協会(東京)の調査では、エスカレーターで走ったため転倒するといった「乗り方不良」が原因の事故は、2018~19年に805件発生。13~14年の882件からやや減少したが、高止まりの状態が続いている。県内に限らず全国的に、先を急ぐ人のために左右どちらかに寄り、空いた片側から追い越すという慣習もあるが、特に朝夕の通勤ラッシュ時の駅構内では、静かに乗っている他の利用者を押しのけるなどの危険な行為も横行し、トラブルも相次いでいた。詳細↓