新型コロナ警鐘医師死亡で中国国民が反乱寸前 対策遅れた政府に批判集中
新型コロナウイルスの発生を昨年末、最初に警鐘を鳴らした中国人医師が亡くなったことで、同国国民が反乱寸前の状態だ。
医師は湖北省の武漢市中心医院の眼科医・李文亮氏。7日未明、新型コロナウイルスによる肺炎で33歳の若さで亡くなった。李氏は当局から言論を封じられ、処分までされていた。同国国民は、そのせいで初期対応が遅れたと、政府に激怒し、同時に李氏を英雄視している。
中国のSNS「WeChat(微信)」上で、医師仲間に「SARS(重症急性呼吸器症候群)が発生している」と警告。いわば内部告発で、これが閲覧者により画像撮りされ、インターネット上に拡散した。
中国警察当局は今年元日「デマを流した」として李氏を訓戒処分とした。その後、新型コロナウイルスが流行し、中国のネット上では「李医師は正しい行動をした」と称賛の声が上がり「英雄」となった。
正しい情報を発信した者が処分される国。自分たちの命にかかわる状況なだけに、SNSでは政府に対しての激しい怒りが渦巻いている。
政府は正しい情報を公開せよ」との書き込みも。
政府の検閲の恐怖支配におびえながらも、大衆がここまで怒りを表明したのは、2011年の温州市鉄道衝突脱線事故以来。当局が事故原因を隠蔽するため、車両内に生存者がいたかどうかも確認せずに、即日、車両ごと地中に埋めたあの事件。
だが今回の状況は、鉄道事故とは違った意味で重大であり深刻だ。
中国事情通は「デモをやろうにも、人が集まると、感染の恐れがある。実際のデモは起きないかもしれないが、逆に“ネット反乱”がものすごいことになりそう。不満書き込みだけでなく、ハッカーによる政府の秘密データ公開など、中国版ウィキリークスのような動きがありそうです」と話している。詳細↓
livedoor
月: 2020年2月
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