トランプ氏の映画『パラサイト』酷評が役に立ったのか…
北米興行8位、日本では歴代韓国映画1位ドナルド・トランプ大統領が大統領選挙の遊説の途中に2日連続で酷評を浴びせた映画『パラサイト 半地下の家族』(監督ポン・ジュノ、以下『パラサイト』)が先週末、北米ボックスオフィスで8位を占めた。アカデミー授賞式直後週末に比べては一ランク下がったが、2週間連続で10位入りした。日本では歴代韓国映画興行の最高記録を塗り替えた。
今月24日、劇場統計サイトであるボックス・オフィス・モジョによると、『パラサイト』は公開20週目にした週末に1805館で312万ドル(約3憶5000万円)の収益をあげた。全体興行8位だ。北米チケット収益の累積金額は5000万ドルを目の前にしている。全世界でのチケット収益は2億ドルを突破した(2億458万ドル)。
『パラサイト』の興行にはアカデミー4冠の栄誉だけでなく、トランプ大統領の非難が「ノイズマーケティング」として働いた可能性がある。これに先立ち、トランプ氏は20日(現地時間)コロラド州コロラドスプリングスと21日ネバダ州ラスベガスで開かれた遊説で『パラサイト』のアカデミー賞受賞に不満を吐露した。彼は『パラサイト』を「くそったれ映画」と表現して「受賞作は韓国映画だった。いったい何をしているのか」とアカデミー賞で米国映画が受賞しなければならないという趣旨で発言した。同時に「彼らはあの映画が最高の外国映画だと言ったが、私は納得できない」と話した。
トランプ氏の発言はCNNなど多数のメディアが批判的に報じただけでなく、ソーシャルメディアでも話題になった。配給会社である「ネオン」社は21日、公式ツイッターを通じて「理解できる。彼は(字幕が)読めない」と嘲弄のニュアンスで応酬した。
元老俳優兼歌手のベット・ミドラーは同日、ツイッターに「トランプ氏が遊説の途中に『パラサイト』のアカデミー賞受賞に不満を吐露したが、私は寄生虫(パラサイト)がホワイトハウスを占めたのがさらに気に障る」としてトランプ氏を寄生虫に例えた。
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