14歳少女への集団による性的乱暴で強×罪適用せず、怒り広がる スペイン
スペインの裁判所が、14歳の少女を集団で性的乱暴をした罪に問われていた男5人に対し、少女に意識がなく抵抗しなかったことを理由として、本来より軽い性的虐待罪で有罪判決を言い渡した。
スペイン北東部カタルーニャ自治州の州都バルセロナの裁判所は10月31日、被害者が薬物とアルコールにより「意識のない状態」にあったこと、また被告らが「いかなる種類の暴力あるいは脅迫」も用いなかったことを根拠とし、より重い罪には当たらないとの判決を下した。
被告らには禁錮10~12年が言い渡された。強×罪で有罪となれば、禁錮15~20年の判決が出される可能性があった。
裁判所はまた、暴行が「極めて激しく、非常に屈辱的」であったとし、被告らに対し被害者への賠償金として1万2000ユーロ(約145万円)の支払いも命じた。
判事の職能団体「民主主義のための判事」のモンセラート・コマス氏は、「問題は判決ではなく、刑法にある」と指摘。スペインの刑法は、強×罪が成立するには暴力行為や脅迫があったと認められなくてはならないとしている。
「欧州の多くの国と同様に、同意のないすべての性行為をレイプと定義するよう、法律を変える必要がある」と主張した。
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