大学の課題、白紙で出して満点 忍者の授業で三重大・羽賀さん
大学のリポートを白紙で出したのに満点――。三重大学(津市)で、教育のあり方を根底から覆すような珍事が起きた。
人文学部1年の羽賀英美(えいみ)さん(19)は今年5月のある日、長い時間をかけて水に漬けた大豆をつぶし、インクをつくった。
今春、三重大に入学後、山田雄司教授(日本古代・中世信仰史)の「忍者の歴史」の授業をとった。伊賀流忍者博物館(三重県伊賀市)を訪ね、感想をリポートにまとめて提出する課題が出された。「あぶり出しは、小さいころに本で読んで知っていました」と羽賀さんはBBCの取材で説明した。
「どうか同じことをする人がいませんように、と願っていました」リポートを最初に見たとき、「驚きました」と山田教授は語る。
「最初は、本当に文字が出てくるんだろうかとちょっと疑いました。でも、自宅のガスコンロで実際にあぶってみたら、文字がしっかり出てきた。『上出来だ!』と思いました」
「迷わず満点をつけました。ただ実は、全部は読んでないんです。もったいなくて最後まであぶれませんでした。メディアがこの話を聞きつけて、写真を撮りたいと言ってくることも考えられましたので」
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bbc