【東電旧経営陣に無罪判決】 その時、法廷は? 3人の被告は?福島第一原発事故をめぐり業務上過失致死傷の罪で強制起訴されていた東京電力旧経営陣の3人。言い渡された判決は全員に無罪。裁判所は津波は予測できなかったと判断した。
開廷直後は静かで厳かな雰囲気…被告3人に無罪が言い渡されると空気が一変した。
傍聴席に詰めかけた告訴団や遺族からはため息がもれ、「嘘」「どうして」といった落胆の声が法廷に響いた。
判決を受けたのは東京電力の勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長の3人。
津波対策を怠り原発事故による避難で双葉病院の患者など44人を死亡させたなどとして強制起訴された。
津波は予測することができ、対策を取れば原発事故は防げたのか?という争点に対し、これまでの裁判で3人は無罪を主張。
一方、検察官役の指定弁護士は事故前に高さ15・7メートルの津波試算などの報告を受けていながら「具体的な対策を先送りした」などとして3人に禁錮5年を求刑。
判決公判で東京地裁の永渕健一裁判長は、事故前の津波試算や国の地震評価については「信頼性に疑いが残る」と指摘。「具体的に津波を予測することはできなかった」として3人に無罪を言い渡した。
敷地の外で判決を待った人の中には「東京電力の旧経営陣3人いずれも無罪」の一報に怒りの声を挙げたり涙で声を詰まらせる様子も見られた。
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