クジラをめぐる苦難:日本は孤立しているのか?ロシア科学アカデミー・シルショフ海洋研究所海洋哺乳類研究室のアントン・チェルニツキー研究員によると、日本が最も非難されているのはイワシクジラ(sei whale)の捕獲だという。「イワシクジラは20世紀半ば、より大型のシロナガスクジラとナガスクジラが駆逐された後、主要な捕鯨対象種となった。現在、イワシクジラは国際自然保護連合(IUCN)のレッドデータブックに掲載され、絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約(CITES)のリストにも掲載されている。
捕鯨は日本だけでなく、ノルウェーとアイスランドも行っている。「ノルウェーとアイスランドは国際捕鯨委員会(IWC)の捕鯨禁止に関する文書に署名していない。これらの国々はIWCの要求を公然と無視し、独自の捕鯨枠を設けている。ノルウェーは毎年最大1000頭の商用捕鯨を行っている。レッドデータブックに掲載されているナガスクジラ(Balaenoptera physalus)や妊娠・授乳中のメスの小型のナガスクジラさえも捕鯨対象から外されていない。」
クジラを駆逐したのは日本人ではなく、ヨーロッパ人200年にわたってヨーロッパの捕鯨者は、照明用の鯨油と女性のコルセット用の鯨のひげを獲る目的で、クジラを駆逐してきた。石油製品という鯨油の代用品が見つかって初めて、文明世界は残酷な捕鯨をやめたのである。
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