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NASAを月へ連れて行ったナチス科学者、人類初の月面着陸の裏側
アイルランド映画『Prisoners of the Moon(月面の捕虜)』は、ナチスの科学者だったアルトゥール・ルドルフの物語だ。米国は第2次世界大戦後、「ペーパークリップ作戦」として多くのドイツ人科学者を米国に連れてきた。ルドルフやその指導者ベルナー・フォン・ブラウンも、同作戦の一環として米国に連れて来られた。ルドルフは最終的に戦争犯罪のかどに問われ、1983年に元ナチスのメンバーで唯一、米国市民権をはく奪された。
ルドルフとブラウンは山を掘って建設された地下工場ミッテルベルクで、ドイツのV2ロケットの開発にあたっていた。この工場ではV2ロケットを製造するために、近接するミッテルバウ・ドーラ強制収容所の被収容者を強制的に労働させていた。アポロ11号のニール・アームストロング船長と乗組員を最終的に月に送った技術はほぼすべて、2人のドイツ人科学者がここで生み出したものだった。ドーラ収容所では、推定2万人の被収容者が死亡した。
当時のハリー・トルーマン大統領は、「現役のナチス党員」は戦後、一切米国に連れてきてはならないと命令。だが、ミサイル技術開発でロシアが先行していることを知っていた米軍情報当局は、ペーパークリップ作戦の一環で2人が米国に来た際、書類を改ざんした。2人は米航空宇宙局(NASA)のロケット・プログラムの担当に着任。後に、帰化した米国の英雄としてたたえられた。
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