トランプ氏非難決議可決=野党議員に「国に帰れ」-米下院
米下院(定数435)は16日、野党民主党の非白人女性議員に対し「国に帰ったらどうか」とツイッターに書き込んだトランプ大統領への非難決議案を採決し、賛成240、反対187の賛成多数で可決した。
決議はトランプ氏が「人種差別的発言で、新しく米国人になった人々や有色人種への恐れや憎悪を正当化した」と非難した。
ペロシ下院議長は採決に際し、トランプ氏の主張を「恥知らずで吐き気を催す人種差別的なもの」と糾弾し、これに共和党議員が抗議する一幕もあった。
yahooTwitter、トランプ大統領の「国に帰ったらどうか」ツイートを“ラベル付き非表示”にせず
トランプ氏は一連のツイートで、「政府が完全に崩壊し、(政府が機能していればの話だが)世界で最悪で腐敗し、無能な政府の国から来た“進歩的な”民主党の女性下院議員たちが、世界で最も偉大で最強の合衆国の人々に対して政治のあり方を大声で指図するとは興味深い。それなら国に帰って手本を見せるがいい。君たちを本当に必要としている地元にさっさと戻ったらどうだ。(下院議長で民主党幹部の)ナンシー・ペロシは喜んで無料渡航費用を出すだろう!」とツイートした。
トランプ氏は具体的な名前は出さなかったが、ペロシ氏の名前を出したこともあり、同氏と党内で対立しているアレクサンドリア・オカシオ・コルテス議員、ラシーダ・タリーブ議員、アヤナ・プレスリー議員、イルハン・オマール議員のこととみられる。なお、オマール氏以外はすべて米国出身だ。
米Twitterは15日、米CNNをはじめとする複数のメディアに対し、このツイートを削除あるいは非表示にする予定はないと語った。
トランプ氏はこれまでも、差別的だったり、個人を嘲笑するようなツイートで物議を醸しているが、Twitterは同氏のツイートを削除したり、アカウントを停止したことはない。
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