クリスマスにフライドチキン ── 嘘から生まれた日本の習慣
KFCのフライドチキンは、日本のクリスマスの習慣になっている。1970年代はじめに日本KFCの立ち上げに携わった大河原毅氏は、カーネル・サンダースの人形にサンタクロースの格好をさせるという習慣を生み出すことに一役買った。同氏は、クリスマスにフライドチキンを食べることは西洋の習慣とニュースで嘘をついたと述べた。今でも後悔しているそうだ。正確な起源は何にせよ、KFCとクリスマスを結びつけるという大河原氏の決断は、同チェーンを倒産しかねない状況から大成功へと導いた。
このクリスマスキャンペーンは、1974年に全国展開され、大河原氏は1984年に代表取締役社長に就任した。クリスマスが近くなると、フライドチキンの売り上げは急増する。日本中のKFCの店舗はカーネル・サンダースの人形にサンタクロースの服を着せている。チキンを販売している他のファストフードチェーンもキャンペーンを実施する。チキンを買う客が大勢いるためだ。今、大河原氏がついた嘘のおかげで日本では、多くの人がチキンを買うために数時間も並んだり、数週間も前からキチンを予約している。クリスマスにフライドチキンを食べるという伝統は、こうして受け継がれていく。(ビジネス・インサイダー)
日本ではクリスマスの伝統になっているんだよ