トランプ政権内は「クレージータウン」 著名記者が新著で暴露ドナルド・トランプ米政権内は慢性的な「神経衰弱」に陥っており、職員らは常時、怒りと妄想で政権運営を何日もまひさせる大統領の手綱を締めようとしている──。
ベテラン記者のボブ・ウッドワード氏が、今月刊行される新著でこんなホワイトハウスの内幕をつづっていることが明らかになった。
同著で紹介されているエピソードの一つでは、トランプ大統領が1月19日の米国家安全保障会議の場で、米軍はなぜ巨額の費用がかかる朝鮮半島駐留を続けているのかと質問。ジェームズ・マティス国防長官は「第3次世界大戦を阻止するためです」と答えた。マティス長官は会合後、周囲に対し、トランプ氏の理解力は「5~6年生並み」、つまり10~11歳程度だと話したとされる。
また、ホワイトハウスの経済顧問である国家経済会議(NEC)委員長を務めていたゲーリー・コーン(Gary Cohn)氏は昨年、もし大統領が署名したら米韓貿易協定の破棄につながりかねない大統領令を、トランプ氏の机の上からこっそり抜き出すことまでしたとされる。
昨年4月、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が民間人に対し化学兵器を使用した際には、トランプ氏はマティス国防長官にアサド大統領の暗殺を要求したという。トランプ氏はマティス氏に対し、「あいつをぶち殺そう! 乗り込もうじゃないか。あいつらを大勢殺してやろう」と発言したとされる。
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