宝くじで1億円を当てた男性、末期がんで23日後に亡くなる(米)人柄や仕事の評判も良く、人生をまっとうに生きてきた男性。今年初めに購入した宝くじで見事1億円相当を当て、その使い道をこれからゆっくり考えて行こうとしていた矢先、ステージ4のがんと診断され、当選からおよそ3週間後に帰らぬ人となってしまった。
今年の初め、ドナルド・サバスターノさん(51歳)は仕事帰りに米ニューヨークのデラウェア郡にある小さな町シドニーのガソリンスタンド内コンビニエンス店に立ち寄り、スクラッチタイプの宝くじ「Merry Millionaire」を購入した。
車内でスクラッチしてみると、なんと100万ドル(約1億1,000万円)の当選が発覚。慌てて店内に戻り確認したところ、間違いなく大金を当てたことがわかった。ドナルドさんは地元メディアに「これで人生が変わる」と喜びを明かしており、「特に大きな予定はないが、このお金は退職後の生活の安定となり、少しある借金を清算して新しいトラックを買いたいし、将来への投資を考えたい」と話していた。
当選した金額の一括払いを選び、税金を差し引いて総額661,800ドル(約7,290万円)を手に入れたドナルドさんだったが以前から体調を崩しており、宝くじを当てたことでようやく医師への診察を受けることが可能となった。しかし不運なことに脳と肺にがんがあり、医師からはすでにステージ4の末期であることを告げられてしまったのだ。
ドナルドさんが宝くじを購入した店で働くダニエル・スコットさんによると、ドナルドさんは自営で稼いでいたため保険に加入しておらず、体調が悪かったにもかかわらず医師の診察を受けていなかったという。ダニエルさんには「宝くじが当たったから、ようやく病院へ行けるよ」と話していたそうだ。しかしダニエルさんの勤務先にドナルドさんの友人がやってきて、彼が末期のがんであることと、入院しているが恐らく助からないだろうということを伝えられた。
ドナルドさんは、大金を手にしてわずか23日後の1月26日に旅立ってしまった。ダニエルさんは「彼はとてもいい人でした。宝くじのお金で、きちんとしたお葬式を出してあげてほしい。もっと彼に時間が残されていたら良かったのに」とその突然の死を悼んだ。
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