ワクチン新システムに不具合頻発 データ入力、自治体に負担
新型コロナウイルスのワクチンの接種状況を一元的に把握するため、国が導入した新システムに自治体や医療機関から不満の声が上がっている。接種券を読み取るタブレットの不具合に加え、システムへの入力作業などが重荷になっているからだ。高齢者に続き、一般の人の接種が本格化するにつれ、接種状況の迅速な把握が難しくなったり、誤った情報が入力されたりするケースも想定され、混乱が加速する恐れがある。
新たに導入された「ワクチン接種記録システム(VRS)」は、自治体側があらかじめ整備している予防接種台帳や住民基本台帳から住民の氏名や生年月日、接種券の番号、マイナンバーといった情報を入力。国から配布されたタブレットを使って接種会場の担当者が接種券に記載された18桁の数字列を読み取り、接種記録を蓄積する仕組みだ。
国は4月から高齢者接種が始まるのに合わせ、計約4万台のタブレットを市区町村に配布。だが、現場ではタブレットが18桁の数字列を読み込まなかったり、フリーズしたりする不具合が頻発しているという。
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岸防衛相「不正な予約は接種機会を奪う悪質な行為」
ワクチン大規模接種の予約システムは「可能な範囲で改修」
防衛省が5月17日に始めた、大規模な会場を使った新型コロナワクチンの接種予約システムについて、一部報道が実際に予約システムを使って試した上で「架空の番号でも予約可能」などと報じたことが波紋を広げている。これに対し、岸信夫防衛相は18日、「65歳以上の方の接種機会を奪い、貴重なワクチンそのものが無駄になりかねない極めて悪質な行為」と自身のTwitterアカウントに投稿。架空予約を行った報道社に対し抗議した。
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