「他の高齢ドライバーにも迷惑かかる#」上級国民(89)、無罪を主張【池袋暴走事故】

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池袋暴走事故 被告は謝罪も「車に異常」無罪主張
時速96キロものスピードを出した暴走車に乗っていた自転車ごとはね飛ばされて命を落とした松永真菜さん(当時31)と娘の莉子ちゃん。遺族にとって初公判まで長い道のりでした。
一方、事故の10カ月後に過失運転致死傷罪で在宅起訴された元官僚の飯塚幸三被告(89)。自身も骨折など重傷を負って逃亡の恐れもなかったことから、逮捕ではなく書類送検されました。
車椅子を弁護士に押されて入廷した飯塚被告は、初公判の冒頭で亡くなった2人の遺族とけがをした被害者らに謝罪。そのうえで、弁護側は事故は車の制御システムの異常だとして過失運転致死傷罪は成立しないと無罪を主張しました。これに対して検察側は、被告の車は半年ごとに点検を受け、その際にアクセルやブレーキに異常はなかったと指摘。
裁判を傍聴した遺族の松永拓也さん(34)はしっかりと飯塚被告を見据え、また、義理の父・上原義教さん(63)は時折、涙を拭いながら傍聴していました。
遺族・松永拓也さん:「本日、初公判で初めて間近で加害者を見たわけですけど、本当に妻と娘の命と向き合っているのか、私たち遺族の無念と心の底から向き合っているのか。今までの取材で(被告が)答えている言動ときょうの私が受けた印象では、とても遺族と2人の命と遺族の無念と向き合っているとは私には思えません」
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