警官の暴力映像で衝撃、ベルギー 男性死亡 ナチス式敬礼も
ベルギーで数人の空港警察官がスロバキア人男性の体を押さえつけ、暴行している現場を捉えた監視カメラの映像が公開された。
映像は2018年2月にベルギーのシャルルロワにある空港で、搭乗の際に航空券の提示を拒否したとしてスロバキア人のヨゼフ・ホバネッツ氏が機内から連行された際に撮影されたもの。
ホバネッツ氏が連行先の留置場で、顔面から大量の血が流れるまで頭部を壁に打ちつけられている様子が捉えられている。その後数人の警官が入ってきて、同氏に手錠をかけた。それでも同氏がおとなしくならなかったため、警官らは体を押さえつけ、1人は胸部に16分間座った。この間に中にいた女性警官1人は、踊るような動きやナチス式の敬礼をした。
その後ホバネッツ氏は搬送先の病院で意識不明となり死亡した。表向きの死因は心臓発作とされた。
ホバネッツ氏の妻、ヘンリエッタ・ホバンツォバさんは、この事件の捜査が2年も続いていることに不満を募らせ、弁護団の助言を受け入れずに映像を公開した。
ベルギーのピーター・デクレム内務・セキュリティー・対外貿易担当相の報道官は、この事件に関与した警官らの懲戒処分を発表し、ナチス式敬礼をした女性警官を事務職に異動させたことを明らかにした。
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